有利な特徴


怖いものなし   2CP/L
 恐怖判定時と、脅迫されたときにしか効かない、「意志の強さ」の特殊なタイプです。
 例:知力13のPCが、「意志の強さ」2レベル、「怖いものなし」3レベル持っています。通常の意志判定時には、基本値は15(=13+2)となります。しかし恐怖判定の時は、それは18(=13+2+3)になります。このキャラクターに対する脅迫には、−3の修正があります。しかし、脅迫を“意志の勝負”として扱っているのなら、「意志の強さ」と「怖いものなし」は、両方ボーナスになります。

追加疲労点   3CP/L
 リアルなキャンペーンでは、GMは追加疲労点の取得量を制限して下さい。3〜4点が妥当です。
 あなたは、通常の体力よりも多く疲労点を持ちます。あなたは、他人と比べてより遠くまで走ることができ、より長い時間戦っていられます。そして、呪文をより多く使うこともできます。追加疲労点は、スーパーパワー・超能力・呪文などなどに使うことのできる別のパワー源です。この体力も、通常と同じように回復します。しかし、「追加疲労点」の回復は、元の疲労が完全に回復してから始まります。

壮健   5CP
 疲労の回復速度が、通常の2倍になります。この特徴は、あくまでも肉体的な疲労や、暑さによる渇きなどによって疲労した場合にのみ適用されます。間違っても超能力や魔法などの使用によって失われた疲労の回復には役に立ちません。また、すべての生命力判定に対し+1のボーナスがあります。

剛健   15CP
 疲労速度が通常の半分になり、疲労回復速度が通常の倍になります。この「疲労」とは、あくまでも肉体的な疲労や、暑さによる渇きなどによる疲労を指します。間違っても、超能力や魔法などの使用によって失われた疲労の回復には役に立ちません。また、あらゆる生命力判定に+2のボーナスがあります。

余分な腕   様々
 体のある部分で何か器用なことができれば、それは形状や見た目に関係なく「腕」になります。そしてどんなものであれ、「腕」は突き−2のダメージを与えることができます。腕でさらに強力な打撃を繰り出すには、「武器の体」の特徴を得てください。
 2本腕のキャラクターは、この特徴にCPを払う必要はありません。3本目から、腕を1本増やす毎に10CP必要になります。
長い/短い腕
 人間と比較して、腕が長かったり短かったりすることもあるでしょう。ゲーム上、人間の腕の長さは射程にして1あります。人間より短い腕で古代・中世期の武器を使うと、射程距離が1減ります。長い腕だと、射程が1(以上)増えます。
 短い腕の場合、1本あたりのCPは5点になります。そのような腕は射程0(近接戦闘でしか使えません)となり、武器を振るために必要な梃子の役割を果たせなくなります。もし腕全てが「短い」と、「組み付き」に−2のペナルティがあります。2本腕の生き物で、両腕が「短い」場合−10CPの不利な特徴になります。
 長い腕の場合、腕の長さが1ヘクス増す毎に10CP消費しなければなりません。しかも、このCPは腕一本毎に消費しなければなりません! 長さが1増す毎に、「振り」によるダメージが1点増加します。また、「組み付き」に+2のボーナスがあります。註:長い腕を、長い武器(マーシャルアーツp341参照)として攻撃することもできます。
攻撃できない
 器用な作業はできるけど、攻撃するほど力を入れられない腕(構造的な問題か、単に体力がない)にすることもできます。この場合、腕1本あたりのCPは5点になります。一般的には、そのような腕で銃器などを撃つことはできます。しかし剣などでの攻撃でダメージを与えることはできないのです。猿の尻尾のようなものなのです。
 攻撃できないに加え、「短い(上記参照)」腕だと、1本あたりのCPは2点になります。
行動回数
 この余分な腕で行動を起こすこともできます。3本の腕を持つ生物は、腕を2本使う行動(例:クロスボウを撃つ)と腕を1本使う行動を同時に行うことができます。ただし、同時に照準を別々に合わせることはできません(「独立焦点」があればできますが)。
近接戦闘での余分な腕
 この「余分な腕」は近接戦闘で大きな助けになります。「攻撃回数増加」の特徴がなければ、1ターン内に1本の腕で複数回の攻撃を行うことはできません。しかし腕を1度に全て使って「組み付く」ことができるのです。 人間並みか、それ以上の長さの「余分な腕」1本につき、組み付いたりフォールする場合に+2のボーナスを得ます。また、組み付かれたり、フォールを「振りほどく」時も+2のボーナスを得ます。他の四肢は役に立ちません。

軟体   5/10CP
 人間の腕などよりも遙かに「柔らかく」できています。さながらイカのようなものであるか、関節が多いのでしょう。そのような腕が人間より特に強い、あるいは弱い必要はなく、また特に器用でも不器用である必要もありません。そのような能力とこれはまったく別の物なのです。
 ゲームでの効果は非常に単純で、体の位置・体の構成・左右に関係なく、腕を使うことができ、伸ばすことができるのです。
 CPは、体全体に影響するなら10です。しかし象の鼻のように、まともに使える四肢が一本なら5です。

超柔軟   15CP
 「柔軟」がより強力になった特徴で、体をどのような方向にでも曲げることができます。このため、〔登攀〕〔脱出〕〔機械工〕判定に+5のボーナスを得ます。不自然に体を伸ばしたり、縮めたりすることはできません。当然ですが、「超柔軟」と「柔軟」を一緒に取ることはできません。
 この特徴は「伸縮自在」の基本30CPに含まれます。

攻撃回数増加   50CP/攻撃回数
 四肢を1回使って、1ターンに2回以上の肉体的攻撃を行うことができます。ガープスの戦闘における「基本」は、『四肢がいくつあろうとも、1ターンに行える肉体的な攻撃の回数は1回』です。肉体的な攻撃とは、「パンチ」「キック」「武器」によるものだけを指します。
 4本腕のキャラクターを例に取ると、「攻撃回数増加」1レベルで、腕2本を使うことで、1ターンに2回の攻撃が行えるのです。同様に2レベルで3回、3レベルで4回の攻撃を一度に行えるようになります。また、両腕で全くペナルティなしで一度に攻撃が行えるので、2本腕のキャラクターでもこの特徴を取得することができます。
 「攻撃回数増加」されたキャラクターが全力攻撃を行うときは、それによるボーナスが行う攻撃全てに、一様に適用されます。つまり、技能+4のボーナスを選択したら、行う攻撃全てに+4のボーナスがあるのです。ある攻撃だけは別のボーナス、などと言うことはできません。一様なのですから。ただし攻撃回数を増加させる場合は例外で、攻撃回数は通常時の5割増し(端数切り捨て)になります。
 2つ以上の武器を一度に狙いを付けるには、「独立焦点」の特徴が必要になります。

巨大化   10CP/Lv
 体を大きくすることができます。体が大きくなるにつれて、体力もなければなりません(でなければ倒れたとき自分の体重を支えられなり、起きあがれなくなります)。装備まで大きくはなりません。
 「巨大化」nレベルにつき、身長はn+1倍になります。そのため「巨大化」を4レベル持つ180cmの人は、最大で9mになるのです。
 密閉された空間でこの能力を発動させることもできます。しかし十分な大きさを備えていないところでは、巨大化は止まります。しかしあなたの最大の「突き」ダメージが、空間を形作っている材質の防護点を上回ると、その材料が持つ防護点ターン後に、空間をぶち破ってしまいます。
 また、この形態でいるために体力を取得しなければなりません。つまり、「巨大化」を取得するためにはある程度の体力を要求されるのです。その体力が「巨大化」したときしか働かないのなら、体力に必要なCPを減らすことができます。以下にその表を挙げます。
  巨大化と体力との関係
巨大化レベル 必要体力 CPの減少率
   1        20     -10%
   2        36     -20%
   3        56     -30%
   4        90     -40%
   5       150     -50
   6       240     -60%(限界)
   7       350     -60%
   8       500     -60%
  +1     +150     -60%
 特殊な限定:最大の大きさにしかなれません。通常の体長と最大の体長にしかなれないと、「巨大化」のCPが上記の表に示された減少度分だけ減ります。また、巨大化したときだけに発動する能力のCPも同じだけ減ります。
 こうすると巨大であればあるほど得なように思えます。しかし攻撃に当たりやすくなりますし、室内では使用できなくなる能力も出てくるので、こんなものです。
 他の特徴:GMとプレイヤー次第で、他の特徴(追加HP、密度増加など)を巨大化と関連付けることもできます。こうすると、その特徴のCPは表に示された減少度分だけ減少します。

両性具有   2CP
 あなたは、完全に中性・男性・女性を切り替えることができます。この「切り替え」には6時間かかります。しかしこの間は、精神が不安定になり、「かんしゃく」を持っているのと同じ状態になります。すでにかんしゃく持ちなら、抵抗の意志判定に−3の修正があります。

フェロモン   25CP
 強烈なフェロモン(生体媚薬)を放つことができます。あなたから4m以内(風があれば、風下にはもっと届くでしょう)にいる同種族か、それとよく似た種族の者は、何か特別なマスクでもしないとフェロモンを吸ってしまいます。
 フェロモンを吸ってしまうと、フェロモンを放った人の「容貌」が1段階上がったように見えてしまいます。すでに「最高の容貌」ならば、反応に+2のボーナスを得ます。そして急に汗をかきだし、性欲を刺激されます。「生命力−3」判定に成功しないと、以後10分間「好色」を得たようになります。フェロモンを放っても、見た感じで分かるようなものではありません。PCが影響を受けたら、GMは化学的な攻撃よりも自然な魅力と思わせる方法で偶然を表現しましょう。フェロモンによる攻撃を以前受けたことのあるキャラクターは、「知力−3」判定に成功すると、自分の反応が人為的に刺激されたものだと気付きます。しかし、フェロモンの効果は受けてしまいます。

縮小化   様々
 体を小さくすることができます。最小時の大きさは、「縮小化」のレベルで決まります。「縮小化」1レベルにつき、身長は半分になります。1レベルで元の1/2に、2レベルで元の1/4にまで小さくすることができるのです。そのため、「縮小化」6レベル(=1/64)を備えた身長175cmの超人は、最大で約2.7cmにまで体を小さくすることができるのです。
 小さくなったら、持ち物を持ち運ぶことはできなくなります。そして衣服も全て脱げ落ちてしまいます。こうなりたくなかったら、後述の増強を適用してください。
 移動力は、小さくなるのに比例して減少します。小さくなった武器、パンチ、超人的な攻撃などのダメージも減少します。小さくなったキャラクターが使用する魔法と超能力には、その「縮小化」のレベルだけ抵抗にボーナスがつきます。「縮小化」を7レベルの魔法使いが、約1.4cm(=1/128)の大きさになって《誘眠》を使っても、相手は抵抗に+7の修正があるのです。また防護点、HP(生命力ではありません)も体の縮小に比例して減少します。
 「縮小化」のCPは、レベルに応じて決まります。
縮小化CP表
  レベル CP 不利な特徴(=永久化)
    1   20    −15
    2   40    −20
    3   60    −30
    4   80    −40
    5  100    −60
    6  200    −80
  7以上 100/Lv −100(これ以上は得られない)
 特殊な増強:他人にも縮小化が影響します。ただし通常とは違い、1人につ+50%という計算になります。そのため、+50%の増強を施したPCは、一回で仲間一人を小さくすることができるのです。誰かを小さくしているときに、別の人を小さくしたくなったら、一回元の大きさに戻らなければなりません(自分も、仲間も)。
 特殊な増強:持ち物にも影響します。つかんだ物は小さくなり、手を離すと元の大きさに戻ります。無荷までなら+10%、軽荷までなら+20%、並荷までなら+50%、重荷までなら+100%です。
 特殊な増強:小さくなってもHPは減少しません。+30%です。
 特殊な増強:小さくなっても、与えるダメージは変化しません。+100%です。GMは是非この増強を禁止してください。ほぼ確実に完全犯罪を成し遂げられるからです。
 特殊な限定:常に小さくなったままならば、「縮小化」は不利な特徴になります。増強を適用した場合は、得られるCPが減少します(「空気の体」参照)。そのため、4レベルの「永久縮小化」を持っていると、普通は−40CPの特徴になります。しかし「HPが減少しない」という増強(+30%)を適すると、−40CP×(1-0.3)=−40×0.7=−28CPとなり、得られるCPが減少するのです。





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